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中延~武蔵小山~学芸大学~野沢~大原~和泉

最近、自転車を少し改造しました。
あちこちが裂けてずたずたになっていたタイヤのチューブを交換するとともに、
ハンドルをU字型のものからT字型のものに付け替えたのです。

このハンドルの交換が大正解! とっても漕ぐのが楽になりました。
自転車は足の力で動かす乗り物だと思われがちですが(いや、それはそうなんだけど)、
案外と腕の力も使うもの。
今まで斜め前にだらりと出していた腕を、真正面にピンと伸ばせるようになったわけで、
どっちの方が無駄なく力を伝えられるかというとこれは自明のことでしょう。

それ以来自転車に乗るのが楽しくなっちゃって、無駄に近所を乗り回す日々でしたが、
今日は遠出してみようと思い、大学(えーと、和泉校舎です)まで行ってみました。


5時間ちょっとの睡眠でも、楽しいことをする日はすっきりお目覚めです(笑)。
少し余裕を持って、授業の1時間20分前に出発しました。ああ、この高揚感。
どんな長い旅にも必ず一歩目があるわけだけど、振り返ってみればどの旅でも、この最初の一歩を踏み出す瞬間が一番興奮してるような気がする。この場合は一漕ぎ目ですか。

戸越、武蔵小山、学芸大学と品川区から目黒区方面に斜めにするすると抜ける。天気は上々。
歩道の真ん中で体操をしている小さな会社の社員の輪を身をかがめて通り抜けると、「おはようございまーす」と挨拶された。一瞬面食らったけど、僕もおはようございますと言った。
東京でも挨拶する人はするのだ。東京でも冷たくない人は冷たくないのだ。大阪でも面白くない人は面白くないのだ。

通ったのは交通量の多い道ばかりで、信号にも何度も引っかかってお世辞にも快適なサイクリングとは言えないけど、まぁこれは言っても仕方ないだろう。というか、信号で止まることでさえ、楽しい。きっとブレーキの効きもよくしてくれたからだ。
あと思ったのは、意外なまでにアップダウンが多いこと。東京はちっとも平坦ではないって、自然地理で習ったはずだけど、実感しようと思ったら電車ではダメ。バスでもダメ。歩いてもよくわからない。自転車しかないのだ。

環七に出てからは大原までひたすら一本道。若林、世田谷代田、新代田…どんどん記憶の影が濃くなっていく。やがて代田橋に到着。授業まではまだ30分近くあったので、スリーコンカフェで休憩をとることに。
何度も来たこの店だけど、不思議と感傷的にはならない。たぶん休憩なしで来たので疲れていたんだろう。

自転車旅のラストランは、もう数え切れないほど走った甲州街道を明大前まで。信号のパターンも、道路の凹凸も体が覚えている。
もはや気分は去年の僕。せっかくのゴールを、なんだかごく普通の気分でくぐってしまったのでした。


およそ11キロを1時間弱で走破。
電車で来るのと15分くらいしか変わらないというのはこれいかに!?

(「和泉~高井戸~桜上水~和泉」は近日公開予定)

by match-ken | 2007-10-11 10:34 | 途中下車  

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