<   2008年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 

まさに「学生の本分」の集大成

卒論、出しました。
論文とさえ呼べない、ルポだかエッセイだか、とにかくとんでもない代物ですが、
とりあえず出せました。


「卒論出しました」というのをもう少し掘り下げようとしても、

「提出期限を守って出しました」とか、
「規定の書式を守って出しました」とか、
「指定のファイルに綴じて、指定のシールを貼り付けて出しました」、

などと、向かっていくのは垂直方向ばっかりで、

「この卒論を書き上げるために払った努力は云々」とか、
「提出したからにはもう……」みたいに水平方向へは少しも広がりません。


ただ、「出した」のです。それ以上でもそれ以下でもありません。

でもまぁ、出さないことには絶対に絶対に先の段階へは進めないわけなので、
素直に喜びましょう。


今夜はささやかな祝杯をあげることにしよっと。
[PR]

by match-ken | 2008-01-11 15:34 | 学生の本分  

馬込、池上を歩く

バイトを終えて、帰宅したのが年が変わる5分前。
まだ電車で年越さなかっただけましかぁ。

それからどうでもいいテレビをだらだら見てしまい、寝たのは3時近くだったのだけど、今朝は頑張って9時に起きた。
バイトは12時からだけど、それだけ行って元日おしまいというのは絶対にイヤだった。

てなわけで、初詣に行くことに。

外はこれ以上ないってぐらいの晴天!いつもより空気が冴えているように感じるのは、この時期東京に車があまりないこととも関係しているのだろうか。
商店街も今日はシャッター通り。正しい。それでこそ日本の正月だ。

都営浅草線で普段とは反対方向の西馬込行きに乗る。
自分の意思で乗るのは、実は越してきてから初めてだ。寝過ごしたことなら何度かあるけど。
中延から2駅で終点の西馬込に到着。ホーム先端の階段を下り、南口から外に出る。

地上に出てまず、第二京浜の交通量の少なさにびっくりした。まるで滑走路のようだった。
それでも道路沿いのジョナサンは元旦から営業していて、お客の姿もちらほら。
さらに行くと、PCデポには開店前から行列ができていた。みんな今日くらいはいいじゃないか、って言いたくもなる。
元日から営業する店は、需要があるから供給しているわけじゃない。ある年から供給を始めたから、そういうものなんだと思う人々の需要を喚起してしまったのだ。

駅から数百m南下したところで左に折れ、陸橋で浅草線の車庫を越える。見慣れた白い電車が何本も並んで体を休めていて、ちょっと楽しい光景だった。
そうだ、この天気ならひょっとして……と思って西の方向を見やると果たして、

富士山が見えた!!
b0037793_323345.jpg

























武蔵小杉の高層ビルのすき間から覗く丹沢の山並み。その後ろに、厚く雪をかぶった富士山がぴょこっと顔を出していたのだ。そんな見え方でも十分すぎるほどの存在感だ。東京から富士山を見るとちょうど大沢崩れが丸見えになるのだけど、それがかえって親しみを覚えさせてくれたり。
写真を撮り、それからしばらくの間眺めていた。
「一富士、二鷹、三なすび」とはよく言ったものだ。今朝夢は見なかったけど、こうして現実に見ることができた。それは夢で見る何十倍もすごいことなのだと思う。
日本人でよかった。東京に住んでてよかった。そう思った。

この陸橋を渡りきれば、目指す池上本門寺はすぐそこ。思いっきり裏口から入ることになってしまうけど、そこはまぁご愛嬌。

とりあえず気分だけでも表参道から来たつもりになろうと思い、いったん境内を突っ切って門の外に出て、もう一度入りなおした。そして順路通りに手を清め、口をすすぎ、線香の煙をたっぷり浴びる。型は大事なのです。とりわけこういう日本的な儀礼では。

いよいよ本堂へ。b0037793_3281178.jpg
隣の男性は「南無妙法蓮華経」を唱えていた。ここは日蓮宗のお寺なのだ。今日は数珠を忘れてしまいミスったなと思っていたのだけど、宗派が違う善光寺で買ったものだから着けてなくて正解だったのかもしれない(ほとけさまはそんな狭量なことは言わないかな)。
お賽銭は気前よく財布の小銭を全部ぶちまけた。150円投げたところで尽きてしまった。そこでお札に手を伸ばした……けど投げる勇気はなかった。今年は本厄だけど、たぶんほとけさまに見捨てられると思う。
手を合わせ、目を閉じ、何も祈らなかった。心が無になるまでこうしてようと思った。無理だった。誰かの顔が浮かんでは消えていった。

とにもかくにも初詣を済ませ、すがすがしい気分。しばしプラプラしていくことに。
境内のど真ん中に作られた舞台では、獅子舞をやっていた。コミカルな動きもさることながら、口を閉じたときのカポカポいう音が耳に心地いい。また日本に生まれてよかったと思った。
別の場所では猿回しの準備をしていてすごく見ていきたかったのだけど、時間の関係でこちらはパス。
お土産には学業成就の肌守500円(困ったときのほとけ頼み)と、名物の福鳩守(中)2000円を買った。小1000円だと絵馬が付いてなくて物寂しいし、大3000円だと色々ぶらさがってて帰り道で折れちゃいそうだった。この福鳩守、特に人生の転機にご利益があるんやって。僕にぴったりやんかねぇ。うん、たぶん今年が転機になるはずなんやけど。なるといいなぁ…。

b0037793_3295538.jpg屋台が立ち並ぶ参道を抜け、いかにも!なきつい階段を下り、今度は表玄関の池上駅へ歩く。
寺から駅まで続く道には、蕎麦屋や餅屋や仏具店といったこれまたいかにも!なお店が軒を連ね、門前町としての誇りと風格を感じる。たいていのお店が開いていたのもさすがだ。











朝からたくさん歩いてお腹がペコペコの僕は、駅前のミスドでやっと朝食にありついたのでした。
え?自分も元日から供給にあずかってるではないかって?
ミスドはいいんです。

この小旅行の最後を飾るのは、3両編成のかわいい東急池上線。木造の駅舎とか、いまだに残る構内踏切とか、たぶん何十年も前にお参りに来た人と同じ光景を見てるんだろうな。
新たな参拝客を吐き出しガラガラになった電車に乗り込み、一路職場の最寄り駅大崎広小路へ。気が滅入るあの本屋での仕事も、今日はなんか頑張れそうな気がした。
[PR]

by match-ken | 2008-01-01 23:33 | 途中下車