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しばらくサギサワ週間に入ろうかな

逗子の夜に読み始めた鷺沢萠のエッセイ『ありがとう』を昨日やっと読み終え、
さらにその勢いで私小説『私の話』も一晩で読み切ってしまった。

読んだ人ならわかってくれると思うけど、『私の話』を読むと、エッセイ『町へ出よ、キスをしよう』と、小説『駆ける少年』を読まなくては(>_<)って気になるのは必然的な流れである。
いや、そんな大それた理由ではなくて、単にその2冊の書名が文中に出てくるからってだけなんやけどね。

自慢じゃないけど、2冊とも本棚に入ってます。だから再読になるわけですが。
必ず巻末に記すようにしている購入記録および読書記録を見てみる。

『町へ出よ、キスをしよう』
購入'01.2 お母さんから (買ったんじゃなくて譲り受けたってこと)
読書'01.3/14~15  (当時(高1)は異常なまでのペースで本を読んでいた)

僕が鷺沢さんと出会ったのは、実は高校受験のとき。「進研ゼミ」の模擬試験の国語の問題が、『町へ出よ…』に収録されている「りんごの皮」から出題されていたのだった。
それがどういういきさつだったか母親の目に触れすっかり気に入ってしまい、母がまず鷺沢さんの読者となった。
僕自身もほぼ同じ頃、たまたま古本屋で見つけたデビュー作『帰れぬ人びと』で鷺沢さんとの再会を果たしており、自然と「お母さん、この本ちょうだいや」って流れとなっていくわけであります。
…馴れ初めの話はこのへんにして(^^ゞ

高1当時の何も判っちゃいない(正確に言えば、判っちゃいないくせに判ったフリをしてたからもっと始末が悪い)僕は、ソファにふんぞり返ってへへへ、ってなもんだったけど、このエッセイ集が書かれた背景を知ってしまった以上、もう同じようには読めないだろうな。

『駆ける少年』については、『町へ出よ…』を読み終えてからね。

by match-ken | 2005-11-02 22:33 | 読書  

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